原油価格が1年で2倍かそれ以上になると、良くないことが起こりがちだ。1974年や1980年、または2001年のように、それは米国の景気後退時にもあった。1990年や2008年のように、景気後退がちょうど始まったというケースもあった。原油の国際的な指標価格は7日に一時、1バレル=139ドルまで急騰した。ロシア産原油の禁輸措置が検討される中、1年前の2倍の水準に跳ね上がったことになる。こうした歴史的な苦境がまた繰り返されるのだろうか。それとも今回は、原油価格が2倍となる中でも万事が好調だった2017年に近いものとなるのだろうか。現在の状況と比較するのに最適なのは1974年と1979~81年だが、そこから導き出される今後の展開は全く別のものだ。