米製薬大手ファイザーは9日、新型コロナウイルス感染症の経口治療薬「パクスロビド」について、重症化リスクの高い子どもへの効果を調べる試験を開始したと発表した。対象となる年齢は6~17歳。パクスロビドは現在、12歳以上を対象に使用されている。今回の試験では、5日間の服用によって、コロナに新たに感染した子どもの入院を防ぐ効果について調べるという。試験には7日に最初の子どもが登録された。ファイザーでパクスロビドの研究を担当するアナリサ・アンダーソン氏は、年内に結果が出るとの見通しを示した。良好な結果が出れば、パクスロビドは12歳未満の子ども向けとしては初のコロナの飲み薬となる。基礎疾患がありワクチン接種ができない子どもや、親がワクチン接種を望まない子どもとっては特に重要な治療法になるとみられる。
ファイザー、子ども対象にコロナ経口治療薬の試験開始
有料会員限定
あなたにおすすめ