9日に投票が行われた韓国大統領選挙で、保守系野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が当選した。同氏は北朝鮮により強い姿勢で臨む一方、地域問題では米国と連携していく方針を掲げている。尹氏(61)は元検察トップ。同氏のこれまでの発言を見る限り、韓国の外交政策は革新系の文在寅(ムン・ジェイン)大統領時代から大きく転換することになる。文氏は北朝鮮に対し融和路線に傾く一方、米中とはバランス外交に腐心してきた。尹氏は、こうした姿勢は自国の安全保障に関する韓国の発言力を損なうと主張。文氏の働きかけにもかかわらず、北朝鮮はミサイル発射実験を再開し、米国や韓国との対話も進んでいない。尹氏は選挙前のインタビューで、「リベラルな国際秩序を損う者が相応の代償を払うようにすることで、われわれは米国と共に歴史の正しい側に立つ」と語っていた。
韓国大統領選、野党・尹錫悦氏が当選
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