ウクライナ当局によると、ロシア軍は包囲しているウクライナ南東部の港湾都市マリウポリで産科病院を空爆、子どもなど市民ががれきの下敷きになった。マリウポリ市長室が公開した映像は、午後5時ごろの爆撃によって重傷を負ったとみられる人が病院の中から救出される様子や、地面にクレーターができ、木々が倒れ、車両が炎上している様子を示した。死傷者数などの詳しい情報は不明だ。だがロシア軍は後方支援の不備やウクライナ側の激しい抵抗に見舞われ、2月24日の侵攻開始からウクライナの主要都市を一つも制圧していない。地元当局や脱出できた人の話では、マリウポリは1週間余りにわたりロシア軍の砲撃を受けており、水も電気も使えない状態だ。副市長によると、当局がこれまで回収した民間人の遺体は1207人となった。猛烈な爆撃が続く中、一部地域では多くの遺体が路上に横たわったままだ。
露軍、マリウポリの産科病院を空爆 ウクライナ南東部
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