――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 *** 米国の求人件数は数百万件に上り、その大半は埋まらないかもしれない。  米労働省が9日発表した雇用動態調査(JOLTS)によると、1月末時点の求人件数(季節調整済み)は1130万件だった。今回1090万件から1140万件に上方修正された2021年12月を除けば、1月の件数は21年前の統計開始以降で最高となった。1月の「失業者」として計測された、職探しを積極的に行っている650万人に対し、1人当たり1.7件の求人があることになる。  朗報は、新型コロナウイルス禍が落ち着き、労働力人口が増えていることだ。