写真:韓国・最大野党「国民の力」の尹錫悦氏韓国・最大野党「国民の力」の尹錫悦氏 Photo:Chung Sung-Jun/gettyimages

韓国の大統領選挙が
大接戦となった二つの理由

 3月9日、韓国大統領選挙が行われ、最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソンヨル)候補が得票率48.56%となり、47.83%を獲得した李在明(イ・ジェミョン)氏を0.73%上回って第20代大統領に当選した。これによって文在寅大統領による革新系政権から保守政権への交代が実現した。

 今回の大統領選挙は大接戦になると予想され、尹錫悦氏が勝利する場合には3-5%程度の差がつき、票差が1%程度であれば李在明氏が勝利するのではないかとの事前予測もあった。だが結果は0.73%の票差での尹錫悦氏の勝利となった。両者の得票差は約24万7000票にすぎず、過去最低の票差で当選した金大中氏(約39万500票)より少なく、歴代最少の得票差である。このような大接戦になった理由として以下の2点が挙げられる。

 第1に、投票率がそれほど伸びなかったことだ。

 投票率が高ければ尹錫悦氏が浮動票を集め有利、投票率が低ければ組織票の強さで李在明氏が有利と言われていた。そして今回の大統領選挙の最終得票率は77.1%と、前回の大統領選挙を0.1%下回った。

 期日前投票が過去最高の36.9%を記録していたことから、80%超えも予想されていたが、最終的な投票率はそれほど伸びなかった。