国外に逃げ出しているのはウクライナ人だけではない。多くのロシア人も自国を去っている。  ある男性は、妻が必要とするインスリンがそのうち買えなくなるかもしれないとの懸念から、妻とともに出国し、ドイツに住む娘の家に向かった。薬を詰めたスーツケース2つと、衣服を詰めたスーツケース2つを携えて。  別の男性は、母親の葬儀を終えた直後にイスラエルに移住するため出国した。戦争のプロパガンダに囲まれて息苦しくなったのだという。戦争反対のデモに参加して逮捕されたある女性は、釈放後すぐに荷物をまとめ、若い息子を連れてアルメニアに向けて出国した。