【フランクフルト】欧州中央銀行(ECB)は10日、大規模な債券購入プログラムを段階的に縮小し、9月までの終了を目指すことを明らかにした。ロシアのウクライナ侵攻による経済への影響が見込まれる中でも、インフレ抑制に向けて利上げへの大きな一歩を踏み出した。  ECBは声明で、主要政策金利を据え置きつつ、さらなる利下げは排除する意向を示唆。利上げする場合は債券購入プログラムを終了した後、段階的に実施する予定としている。  これは、ECBが超緩和策からの政策転換をうかがわせる内容。ユーロ圏の物価上昇率は6%に迫っており、さらに加速しかねないとの懸念が強まっている。