ロシアとウクライナの間で起きた紛争によって、トルコには周辺地域で重要な役割を演じる機会が訪れている。トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領からは、ぎくしゃくしてきた米国との関係を修復しようとする思惑もうかがえる。ロシアとウクライナは10日、トルコが仲介し同国アンタルヤで外相会談を行った。エルドアン氏とジョー・バイデン米大統領はその後の電話会談で、ロシアのウクライナ侵攻や、トルコと米国の関係について話し合った。トルコ大統領府によると、エルドアン氏はバイデン氏に対し、トルコがロシアとウクライナの協議を取り持つ役割を演じていることを強調し、政治的解決を目指していることを伝えた。ウクライナとロシアの外相会談の開催自体が外交的勝利に値するとの認識も示した。
トルコ、紛争仲介に意欲 米との関係改善の思惑も
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