40代でも遅くない!一流ビジネスパーソンに学ぶ「キャリアの可能性」の広げ方写真はイメージです Photo:PIXTA

充実した職業人生を全うするには
いま何をするべきか?

 相次ぐ大手企業の早期退職者募集や定年延長など、従来の雇用慣行や働き方の枠組みが大きく揺らぐなか、個人のキャリア形成をどうしていけばよいのかが大きなテーマとなっています。

 特に、人生100年時代を考えたとき、定年後の働き方が重要になります。雇用延長で以前より低い給与水準と待遇に甘んじながら働き、自動的に70歳で職業人生を終えるのか、それとも定年に関係なく自分の意思と能力に応じた仕事と給与、待遇を得て、頭と体がしっかりしている間は70歳を超えても働けるようにするのか。

 どちらがよいかと考えると、間違いなく後者だと思います。では、キャリア人生の折り返し地点辺りにいる40代前半のビジネスパーソンは、そうなるためにどのようなキャリアを積んでいくとよいのか。もしくはこれからの時代、どのような行動を取っていくのがよいのでしょうか。

 私たちの社内でも、このテーマについて議論しました。そこでの共通認識は「常に自分のできることを増やし続ける必要がある」、すなわちビジネスパーソンとしての継続的な成長が重要といえます。40代だからもう成長しないという発想は捨て、自身の職務遂行能力に磨きをかけ続けることが大切です。

 そのベースとなるのは、スキルや知識、人的ネットワークなどもさることながら、本気で取り組める仕事があるかどうかです。やはり対象が本気で取り組めるものでなければ、継続的に能力を磨いていくのは困難です。

「広義の副業」で
新しい経験を手に入れる

 そして、本業に本気で取り組むのは大前提として、それ以外に自分のキャリアの可能性を広げていくという意味で有効と思われるのが、広義の副業です。