40代で「一発逆転」給与アップの転職をする方法Photo:PIXTA

年収アップを狙うなら
「年収決定の方程式」を検討せよ

 年収アップを考えるときは、どの年代の人でも、まず下記に示す「年収決定の方程式」の各要素から検討してみるとよいでしょう。

<年収決定の方程式>
年収の決定要因=本人の能力×業界 ×国内系か外資系か×業界順位×顧客からの距離×直接部門か間接部門か

「本人の能力」は説明するまでもありません。「業界」は、一般的に粗利益率の高い業界は給与水準が高く、粗利益率が低い業界は給与水準が低くなります。たとえば、コンサルティング業界と飲食業界の給与水準の違いは、粗利益率が大きく違うことによるものだ、という話です。

 同じ業界でも給与水準は「国内系か外資系か」によって変わってきます。また、業界トップか下位企業かという「業界順位」によっても格差が生じますし、IT業界における一次請け、二次請けのような「顧客からの距離」によっても変わります。

 さらに同じ企業内でも「直接部門か間接部門か」、すなわち、プロフィットセンターである直接部門のほうが、コストセンターである間接部門よりも給与水準は高くなります。

 このように見ていくと、同じ能力の人であっても、現在のポジショニングを変更することで、年収が増える可能性があると分かります。別の言い方をすれば、「頑張れば給与が上がる」との考え方は幻想であり、どの要因を変更できるかを検討し、業界を移ったり業界順位を上げたりするにはどうすればよいかを現実的に考えていくことが大切なのです。

ハードルが高い40代年収アップ
そのためにやるべきことは?

 さて、年収決定の方程式を踏まえた上で40代の転職による年収アップを考えていくと、20代、30代よりはるかにハードルが高いのは間違いありません。