コロナ禍のリモートワークなど生活スタイルの変化により注目されたのが、資産形成に対する関心が高まったこと。特に、20~30代の若い人たちの間で、つみたてNISAの口座開設が急増した。そんな状況の中、つみたてNISA本の決定版ともいえる『最新版 つみたてNISAはこの9本から選びなさい』(中野晴啓著、ダイヤモンド社)が3月16日に発売。本連載では、つみたてNISAを利用して長期投資や資産形成をしてみたいという人に向けて、失敗しないつみたてNISAの賢い選び方・買い方について、同書から抜粋して公開。「つみたてNISAってなに?」という投資ビギナーの人でも大丈夫。基本的なところからわかりやすくお伝えしていくので、ぜひ、お付き合いください。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。

これだけはぜひ覚えてほしい、長期投資の真髄とは?Photo: Adobe Stock

 

どんな世代でも、ずっと投資を続けたほうが安心できる

 老後のお金の考え方のポイントは、貯蓄を取り崩していけば、いつかゼロになるということです。

 もし、自分が70代後半、80代になったところで貯蓄が底を突いたら、大変なことになります。そこから働こうと思っても体力的に厳しいでしょうし、よほどの特殊技術や特殊能力がない限り、雇ってくれるところは限定されるでしょう。

 だからこそ、現役時代からの準備が必要になるということですが、ひとつ忘れてはならない視点があります。

 それは、現役を退いた後もお金を運用し続けるという発想です。まさに、ここに長期投資の真髄があるといってもいいでしょう。