ひろゆきが教える「会議で問題解決ができる人の思考法」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「根回し」「準備」「形式」……

 みなさんは会議は得意ですか?

 多くの日本人は、会議の場で意見を言うことが苦手だと思います。

 事前に根回しをして、何を言うかを準備して、決められたことを決められた通りに形式立てて話す。それが会議の場だと思っているでしょう。

 その誤解を解きながら、うまく会議で問題解決ができるにはどう考えればいいかを語っていきましょう。

会議の「存在意義」

 そもそも会議をやる意味は、「答えのない問題に向き合うため」です。

 誰が見てもやることが明らかだったり、反対意見が出てこないような議題であれば、わざわざ会議なんてせずにメールなどで「これでよろしくお願いします」とだけ伝えればいいんです。

 ただ、それだけでは仕事は回りません。何か決断をするためには、「誰かが損をする」「誰かが忙しくなってしまう」というマイナス面も引き受けなくてはいけません。

 そのために会議はあります。

「できない理由」を探す人

 そんな会議において、ちゃんと問題解決ができるかどうか、は重要なスキルとなります。

 ここで気をつけたいことがあります。それは、

できない理由ばかりを探さない

 ということです。

 世の中の仕事には、絶対に「できない理由」や「やらなくてもいい理由」が存在します。どんな仕事にもです。

 そして、それを言い出しても仕方がないんですよね。だって、できない理由を並べるのは、誰にだってできることですから。

「できない理由が見つかる」ということは、会議のスタート地点です。

「だったら、どうやったらできるようになるのか?」を全員で意見を出し合って決めるのが大事だからです。

思ったことを「躊躇せず」に言える?

 そうやって解決法をみんなで考えるのですが、ここでもポイントがあります。

 それは、「制限を設けない」ということです。

「お金があったら……」「時間があったら……」などの制限を一回、取っ払って意見を考えたほうがいいでしょう。いわゆる「ブレスト」というやつです。

 会議において問題解決が上手な人は、自分の頭の中で「できない理由を整理」して、「制限を取っ払った意見」を考え、それを躊躇せずに言うことができる人のことです。

 そして、逆に会議で邪魔になるのが、「できない理由ばかりを指摘」したり、「思いついたことを言わない」という態度をとるような人です。

 前者の人になれるかどうかに「発想力」や「企画力」は必要ありません。ただ、2つのことを気をつけるだけです。みなさんもぜひ覚えておきましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。