過去1年以内に新型コロナウイルス感染症から回復した人は感染していない人に比べ、新たに糖尿病と診断される可能性が40%高いことが、新たな大規模研究で明らかになった。論文の著者によると、新型コロナ感染症に感染した人の1%が、コロナに感染しなければ発症しなかった糖尿病を発症することを意味し、世界で新たな患者が数百万人発生する可能性がある。この論文は21日、医学誌「ランセット糖尿病・内分泌学」オンライン版に掲載された。糖尿病と診断された人の大半はインスリン欠乏による1型糖尿病ではなく、インスリン作用不足による2型糖尿病だった。一部の研究者は、特定の細胞が血糖値を下げるのではなく誤って上げ始めるという全く新しい型の糖尿病を新型コロナが引き起こしている可能性もあると述べている。