米財務省はロシアのウクライナ侵攻を受けて同国のオリガルヒ(新興財閥)ロマン・アブラモビッチ氏に対する制裁案をまとめたが、英国や欧州連合(EU)と足並みをそろえて制裁を発表する段階になると、国家安全保障局(NSA)に待ったをかけられた。複数の関係者が明らかにした。アブラモビッチ氏がロシアとの和平交渉の重要な橋渡し役になり得るとして、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がジョー・バイデン米大統領との電話協議で制裁見合わせを要請したためだ。NSC報道官は「バイデン大統領とゼレンスキー大統領のプライベートな会話を読み上げるようなことはしない」と述べた。財務省はコメントに応じなかった。ウクライナの大統領府はコメントを控えた。
ウクライナ大統領、アブラモビッチ氏への制裁保留を米に要請
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