3月16日期限の利払いは実施
今後も続くデフォルトリスク
3月16日が利払い期限だったロシア国債は、米財務省がドル送金を許容したことでロシア政府による債権者への支払いが可能になり、デフォルト(債務不履行)の事態はひとまず回避された。
だが今後も、ロシアが相次いで期限を迎える国債の利払いや償還ができるのかは、不透明だ。
ウクライナへの軍事侵攻に対して欧米などが実施する経済制裁がロシアを追い込んでいる形だが、とりわけロシア中央銀行の対外資産凍結は打撃が大きい。
対外債務支払いだけでなく対外決済や通貨防衛の手段を封じられて、ロシアにとってはルーブル急落によるインフレ加速や株価急落などの国内経済の混乱を収束できなくなる恐れがある。
世界への影響も無視できない。