今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「従業員の平均年齢30代前半で年収が高い会社ランキング」を作成した。
本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が100人未満の会社は除外している。対象期間は、2020年4月期~21年3月期。
早速、ランキングを確認していこう。
M&A仲介会社が上位に!
1位は年収2000万円超!
今回のランキングでは、1位・2位が共にM&A仲介を手掛ける会社となった。
1位はM&Aキャピタルパートナーズ。2005年の創業以来、一貫して中堅・中小企業の事業承継ニーズを持つオーナー経営者向けのM&Aのアドバイザリーサービスを提供している。同社は東京本社に加えて大阪にもオフィスを構えている。
M&Aキャピタルパートナーズの年収は2269万円。このランキング唯一の2000万円台となった。2020年9月期は、コロナ禍の影響でM&A案件の進捗に停滞が生じるなどして減収減益となり、年収も前期の3109万円から大きく下がったものの、年収2000万円台を確保した。
2位は日本M&Aセンター。主に中堅・中小企業のM&Aを支援しており、コーポレートアドバイザリーや資本政策・経営計画コンサルティングなども実施している。東京本社をはじめ、国内7拠点で全国をカバーしている他、東南アジア各地に現地法人を有している。
日本M&Aセンターの年収は1243万円。1位のM&Aキャピタルパートナーズに大きく差をつけられたものの、1位と2位がそろってM&A仲介会社となった。
なお、M&A業界の給与事情については、『「“月収”2000万円」も夢じゃない!?年収ランキング上位の常連、M&A仲介業界の給料事情』でも詳しく解説している。
3位はベイカレント・コンサルティング。日本発の総合コンサルティングファームである同社は、東京都港区に本社を構える。
ベイカレント・コンサルティングの年収は1101万円。21年2月期は、コロナ禍による顧客企業の活動停滞の影響を受けたものの、受注状況は前期に引き続き好調で、増収増益を確保している。
以上、上位3位までは年収1000万円超、1位のみ2000万円超となった。なお、この3社は全て本社所在地が東京都となっている。