営業部門と技術部門の対立が解消できない。DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が高まる中、両部門の連携はより一層重要になってきている。部門間の対立を避けるにはどうしたらいいのだろうか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
DXを妨げる
営業部門と技術部門の対立
組織が大きくなればなるほど、組織内の部門同士の対立リスクが高まる。特に目的が異なる部門同士では、「話が合わない」「話がはずまない」「考え方が合わない」という状況になりやすい。営業部門と管理部門の対立は、その典型だ(22年3月15日配信の記事『営業部門と管理部門の対立を生む「3つのギャップ」、デキる上司はどう解決する?』参照)。
そんな営業部門と管理部門に輪をかけて顕在化しやすいのが、営業部門と技術部門の対立だ。DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が叫ばれる中、ビジネスの現場を知る営業部門と技術部門の連携はますます重要になってきている。しかし、これがなかなかうまくいかない。
そもそも営業部門と技術部門とでは、組織目的も異なれば、メンバーの思考方法も異なるので、かみ合うはずがないと考えている人も少なくないだろう。
しかし、私はそうは思わない。思考方法が異なるのであれば、それを一致させればよい。長年の学習と習慣によって身に付いた思考方法はそう簡単には変わらないと思うかもしれないが、実は短時間で変えることができる簡単な方法がある。