コロナ禍の時代が長く続き、世の中では「投資ブーム」が起こっているそうです。確かに日本の経済はいつになっても良くならないし、会社のお給料もなかなか増えないし、「老後2000万円問題」とやらも気になるし、今のうちに何かはじめなきゃ、と思っている人は多いはず。でもじゃあ、一体何からはじめればいいのか? すぐにはわかりませんよね。知識もないのに飛び込んで、だまされるのも嫌だし…。そんなあなたに頼もしい助っ人が現れました。「セカニチ」のハンドルネームで活躍中の実業家・南 祐貴さんです。初の著書である『世界一面白くてお金になる経済講座 知識ゼロからはじめる投資のコツ』(ダイヤモンド社)で、誰にでもできる最も簡単で最も安全確実な投資法を説き、話題を集めています。彼が説く、世界一「安全確実」にお金持ちになる方法とは?(イラスト/ゆん)
不動産に「投資をしないリスク」
実は行動をしていないだけで、あなたは毎月、お金をドブに捨てています。どういうことでしょうか?
カップル2人が賃貸の物件に月15万円の家賃を払って同棲中だと仮定します。この場合、1年間で180万円をドブに捨てていることになります。例えばこの生活を5年間続けると、合計900万円ものお金を失うことになります。賃貸に払うお金は資産になっていないので、まさにドブにお金を捨てている状態。5年間で900万円の利益を株式投資で出すのは経済オタクの私でも難しいです。ですが正しい不動産の知識さえあれば5年間で900万円も得をします。
勤務先からの家賃補助がないサラリーマンなのに賃貸に住み続けているあなたは、毎月の家賃をドブに捨てているだけなのです。
・15万円/月の賃貸に住んでいる:5000万円のマンションを買いましょう。
変動金利0.6%で35年の住宅ローンを組むと返済は約13.2万円。
管理費・修繕積立金が約1.5万円。合計で約15万円/月になります。
・12万円/月の賃貸に住んでいる:4000万円のマンションを買いましょう。
変動金利0.6%で35年の住宅ローンを組むと返済は約10.5万円。
管理費・修繕積立金が約1.5万円。合計で約12万円/月になります。
サラリーマンで多くの納税をしているのに、不動産ローンを組まずに賃貸物件に住んでいるなら、あなたは時間という資産を捨てています。時間を捨てる=命を捨てている。毎年たくさん納税しているなら、そのメリットを活かしましょう。私もこのことを知らずに命をドブに捨てていた時期がありました。22歳から5年間、東京タワーの足元の港区・東麻布の賃貸物件(11万円/月)に住んでおり、合計660万円をドブに捨てました。皆さまには同じ後悔をしてほしくありません。ここで、不動産選びの判断軸を共有します。