世界最高の投資家を知っていますか?

コロナ禍の時代が長く続き、世の中では「投資ブーム」が起こっているそうです。確かに日本の経済はいつになっても良くならないし、会社のお給料もなかなか増えないし、「老後2000万円問題」とやらも気になるし、今のうちに何かはじめなきゃ、と思っている人は多いはず。でもじゃあ、一体何からはじめればいいのか? すぐにはわかりませんよね。知識もないのに飛び込んで、だまされるのも嫌だし…。そんなあなたに頼もしい助っ人が現れました。「セカニチ」のハンドルネームで活躍中の実業家・南 祐貴さんです。初の著書である『世界一面白くてお金になる経済講座 知識ゼロからはじめる投資のコツ』(ダイヤモンド社)で、誰にでもできる最も簡単で最も安全確実な投資法を説き、話題を集めています。彼が説く、世界一「安全確実」にお金持ちになる方法とは?(イラスト/ゆん)

投資で10兆円を得た男

世界最高の投資家の名前は、ウォーレン・バフェット。10兆円(1000億ドル)の資産を投資で得ました。

もし彼の投資会社ができた57年前に1万円を投資していたら、現在いくらになっているでしょう?

正解は…3億9200万円。恐るべき金額ですね。

バフェットがバークシャー・ハサウェイ(投資会社)を買収したのは1965年で当時1株11.5ドルだったと言われています。投資家に対する感謝と今後の株式市場の展望を述べている有名な「バフェットの手紙」も1965年からスタートし、現在も続いています。ちなみに株式公開は1980年で1株290ドルをつけました。

そしてバフェットの投資開始から57年経った現在は1株45万662ドル。なんと約3万9200倍です。

もしあなたの両親や祖父母が57年前にたった1万円をウォーレン・バフェット(34歳)に投資していたら、今ごろ約4万倍になり4億円を得ていたのです。もし10万円を投資していたら…?

当時は無名の投資家ですから、バフェットはきっと1万円を喜んで受け取ってくれたことでしょう。第2のバフェットはきっと世界中のどこかで誕生しています。もしかしたらあなたの身近なところにいるかもしれません。

投資の神様ウォーレン・バフェットは、現在91歳! 40兆円の資金を運用するバークシャー・ハサウェイ(投資会社)を経営しています。彼は6歳で初めてコーラの転売という商売をしました。5本まとめて買うと1本タダでついてくるというセールで購入し、キンキンに冷やして、工場勤務の人などに定価でバラ売りしました。オマケの分で仕入れを安くし、しかも冷やすという付加価値をつけて売り歩いてお金を稼ぎました。この頃から需要を熟知していたのです。その結果、6歳の商売は大成功しました。そして彼は11歳で株式投資を始めました。なんと投資歴80年になります。

バフェットは57年間の平均で+20%以上の年間利回りを出し続けました。複利で元本が増え続けたので、莫大な金額になりました。長期投資にはすさまじい威力があります。

ここで株取引の歴史をさかのぼると、第一次世界対戦の1914年にはニューヨーク証券取引所が4ヵ月間、閉鎖されました。現代でそんなことが起きたら金融業界は大パニックになります。しかし、バフェットはもし閉鎖されたとしても慌てることはないでしょう。なぜなら長期投資の威力を熟知しており「10年間証券取引所が閉鎖されても喜んで持ち続けたい銘柄だけを買え」という言葉を残しているからです。私たちも欲を捨てて長期投資をすることが投資で成功するコツですね。