直接会うことが減り、オンラインでのやりとりが増えてきた今「手書き」文字は「個性」や「人柄」に触れられる数少ないツールとしてビジネスでの大きな武器となります。とはいえ、忙しいビジネスパーソンが字のおけいこに費やせる時間はさほどありません。そんな方に向けた新発想の美文字本が『簡単ルールで 突然、美文字が書ける』。字が苦手な人を長年指導してきた著者・萩原季実子さんが「字がうまく書けない理由」を研究し、少し変えるだけで飛躍的に字がうまく見えるポイントだけをルール化した本で、練習なしでも、誰でも、自分史上最高の「美文字」が書けるようになると話題です。この連載では、本書より抜粋しながら美文字のコツを紹介いたします。字にコンプレックスのある方、字がうまくなることを諦めていた方におすすめです。

いちばん<br />字がきれいに書ける<br />ペンとは?Photo: Adobe Stock

筆記用具や「書く環境」を変えるだけでも字はうまくなる

「今日はなぜか字がきれいに書けるな」と思う時と、「今日はどうもうまく書けない」と思う時がありませんか?

 実は、字がきれいに書けるかどうかは、筆記用具やその使い方、書いている場所や状態など「書く環境」に左右される部分が、案外大きいのです。

 つまり、字の書き方を学ぶ以前に、筆記用具の選び方や使い方を変えるだけで、字はたちまち、きれいになります。本書の中から、いくつかご紹介していきましょう。

いちばんきれいに見えるのは0.5ミリのゲルインクのペン

 いろいろな筆記具がありますが、最も幅広い用途で使えるのはボールペンでしょう。
その中でも、誰でも簡単に字がきれいに書けるのが、「0・5ミリの水性のゲルインク」のボールペンです。

 字を書いた時にインクがムラになりにくく、きれいに仕上がります。油性のボールペンだとどうしても、線にかすれが出やすく、インクの薄いところと濃いところの差が出て書きづらくなります。

 0・5ミリがおすすめなのは、書類や手紙を書いた時に読みやすいからです。

 ただし、封筒やハガキなどに書く時は水に塗れてもOKな顔料インクのペンが良いでしょう。

 またシャーペンや鉛筆を使う時は芯の濃さに注意。普段、字を書くことが少ない人は、筆圧が弱っている可能性があります。2Bなど濃くてやわらかい芯を使うことで、漢字のトメ・ハネ・ハライなど、メリハリのある字を書くことができます。本書では、それぞれおすすめのペンも紹介しています。ぜひご参考にしてください。