【イスタンブール】ロシアのウクライナ侵攻を受けて西側諸国が一連の制裁を科す中、同国のオリガルヒ(新興財閥)として世界で最も有名なロマン・アブラモビッチ氏は数週間前、サッカーのイングランドプレミアリーグの強豪クラブ「チェルシー」といった代表的な一部資産の売却・譲渡に動いた。  そのアブラモビッチ氏が29日、公人としてまた違う役割を果たした。和平交渉の担当者だ。ウクライナの当局者らは、数週間にわたり断続的に行われている和平交渉で同氏がロシア政府に接触する非公式ルートとして重要な役割を果たしていると話す。