【台北】ロシアのウクライナ侵攻を受けて、台湾では中国による侵攻を想定した防衛強化の議論が熱を帯びてきた。武器や軍事戦術にとどまらず、兵役義務期間延長の是非についても議題に浮上している。  台湾はすでに、近隣地域で近年緊張が高まっている状況を踏まえ、防衛増強の方策を探ってきた。しかし、台湾にとって「重大な警鐘」になったとされるウクライナでの戦争で、防衛強化に向けた機運に弾みが付いている。  まず議論で浮上しているが、台湾の男性に課される4カ月間の兵役義務の延長だ。ただ、若者の間では兵役を嫌うムードが根強い。