中国当局は、インターネット上にリアルタイムで動画を配信するライブ配信業界への新たな規制を計画している。テクノロジー企業に対する締め付けや若者向けコンテンツに対する影響力を一段と強化する構えだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、中国当局は、1日当たりのデジタルチップ(投げ銭)に上限を設けるための新たな規制案を作成中だ。ライブ動画配信者がファンから受け取れる金額に1日当たりの上限を設けたり、コンテンツに対する検閲を強化したりすることも検討しているという。中国の主要なネット規制当局である「中国サイバースペース管理局(CAC)」はコメント要請に応じなかった。中国では近年、モバイルネット利用者数が急増し、新たなコンテンツへの需要が高まっていることから、ゲーム・音楽・食品・買い物など多様なジャンルをカバーするライブ動画配信アプリの人気が爆発的に高まっている。中国演出行業協会によると、国内ライブ配信業界の規模は2020年時点で約300億ドル相当。