孟子を読み解きたい人へ贈る2冊

 諸子百家の時代には、孔子や孟子が取り立てて傑出した存在であったというよりは、優れた諸子の中に含まれる存在であったと評価するのが、現代では一般的なようです。ソクラテスの評価がプラトンによって傑出した哲学者として位置づけられたのと、孟子、朱熹の関係はよく似ています。

 孟子については金谷治『孟子』(岩波新書)と『孟子』(小林勝人訳注、岩波文庫、全2冊)をお薦めします。

『哲学と宗教全史』では、哲学者、宗教家が熱く生きた3000年を、出没年付きカラー人物相関図・系図で紹介しました。

 僕は系図が大好きなので、「対立」「友人」などの人間関係マップも盛り込んでみたのでぜひご覧いただけたらと思います。

(本原稿は、13万部突破のロングセラー、出口治明著『哲学と宗教全史』からの抜粋です)