欧州復興開発銀行(EBRD)は31日、ロシアによるウクライナ侵攻でロシアの2022年の国内総生産(GDP)は約10%、ウクライナは約20%のマイナス成長になるとの見通しを示した。この戦争が両国に与える影響について、これまでで最も詳細な経済分析の一つ。EBRDは、ロシアの景気の落ち込みは長期にわたる景気停滞となりそうだとした。一方、近隣諸国は、向こう数カ月で持続的な停戦が確保されれば来年には景気が回復するとの予測を示した。また、ウクライナは物理的インフラが広範な損害を被ったため、短期的にはより大きな影響を受けるが、ロシアは教育水準の高い労働者が流出し、現在受けている制裁によって西側のテクノロジーにアクセスできないことから、より長期の試練に直面すると指摘した。