この1~3月は商品(コモディティー)価格が32年ぶりの高い伸びを記録する見通しだ。ロシアのウクライナ侵攻が原油、小麦、ニッケルなど商品の相場を大きく押し上げる要因になっている。ウクライナ紛争によって黒海を経由するモノの輸送が乱れ供給が減少。金融市場で価格の乱高下をもたらしている。投資家は神経質になり、紛争や米利上げの影響を見極めようとしている。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げは新型コロナウイルス禍からの景気回復を脅かす可能性もある。商品価格の急騰で一段のインフレ高進を懸念する投資家やエコノミストもいる。貴金属から家畜まであらゆる商品先物の価格動向を示す「S&P GSCI商品指数」は、1~3月の上昇率が34%と1990年以来最大の伸びを遂げる見込みだ。
商品価格、32年ぶりの高い伸びに 1~3月
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