◆「アイデア」をつかむための習慣
◇オリジナリティを追求するよりも、真似する
生きる力、働く力を最大化する上で重要なのがアイデアである。アイデアがあれば、あなたは自由に生きていける。スマホ1台でそのアイデアを即座に実現させ、お金にしていくことも可能だ。
では、どうすればアイデアを出せるようになるのか。ポイントはオリジナリティを追求しないことである。アイデアといえば「斬新で奇抜なもの」「いままでになかったものであるべき」と思いがちだが、それは誤解だ。そのようなアイデアをひらめくことはほとんど不可能である。まったく新しいアイデアだと思ったとしても、すでにどこかの誰かが思いついているだろう。
大切なのはオリジナリティより実現可能性だ。周囲を見渡して、すでに成功しているモデルを見つけ、真似してみよう。オリジナリティは、真似し、学び、実行し、失敗し、チューニングしてリトライする試行錯誤のプロセスで、おのずとあらわれてくるはずだ。
◇リソースをぜんぶ突っ込む
アイデアは、実行しなければ絵に描いた餅にすぎない。会社員であれば、企画を出してみよう。NGを出されたら、企画を練り直してもう一度挑戦。それでもダメなら、そうとわかっただけでも収穫だ。
あなたがフリーランスか、起業を考えているならば、お金や時間や体力、知識、経験といったリソースをすべて突っ込むのみである。お金がないと不安で判断力が狂うなら、日々の最低限の生活費分だけは残しておく。
生活費を圧縮し、浮いたお金はすべて自己投資にまわす。とくにこだわるべきはデバイスである。デバイスはあなたのパフォーマンスに直結する。サブスクリプションサービスや交際費もケチってはいけない。大切な機会を逃してしまう。
アイデアを行動に移すと、必ずエラーに遭遇する。エラーを繰り返すことで、一定のクオリティに達するのだ。
だがエラーのたびに立ち止まっていては、そのぶんだけお金や時間、体力を浪費することになる。だからこそ、アクションのスピードを上げることで、最終的にリソースを節約できる。意外かもしれないが、リソースを惜しまずすべて突っ込むことが、実はいちばん現実的でローリスクな方法なのである。