ロシアとウクライナのドローン(小型無人機)が近辺の欧州諸国に墜落したり、領空に侵入したりする事件が相次ぎ起きた。北大西洋条約機構(NATO)の防空体制の不備が露呈した格好で、抜け穴を封じるための調査が進められている。ウクライナから発射された爆発物を搭載した大型ドローンが3月10日、NATO加盟2カ国の上空を通過し、最終的にクロアチアのザグレブにある学生寮近くに墜落した。その4日後には、偵察・電子戦争を目的とするロシアのドローン「オーラン10」が、燃料切れのため同じくNATO加盟国であるルーマニアに墜落した。ルーマニア政府が明らかにした。同日、別のロシアのスパイドローンがウクライナからポーランドに侵入し、再びウクライナ領空に戻った。ウクライナ軍はそのドローンを撃ち落としたとしている。
露・ウクライナのドローン侵入、NATO防空に不安
NATO防空体制の不備が露呈
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