インドを含むアジア以外にも世界にはさまざまなスパイス料理がある!インドを含むアジア以外にも世界にはさまざまなスパイス料理がある!

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「世界のカレー&スパイス料理」です。国や首都、奇岩や島など、世界について学ぶことができると好評の地球の歩き方【旅の図鑑シリーズ】に、第12弾が登場! 新たな1冊は、101の国と地域のカレーやスパイス料理を集めた『世界のカレー図鑑』です。今回はそのなかから、編集部おすすめのカレー&スパイス料理をご紹介しましょう。(文/『世界のカレー図鑑』編集担当 ●アナパ・パシフィック井脇直希● 写真/iStock、Shutterstock、Adobe Stock)

食パンのなかにカレー?
南アフリカのバニーチャウ

南アフリカはアフリカ屈指のカレー大国南アフリカはアフリカ屈指のカレー大国

 カレーは世界中で食べられていますが、南アフリカには珍しい一品があります。それが食パンをくりぬいてたっぷりとカレーを入れたバニーチャウBunny Chowです。この料理が生まれた背景には、南アフリカならではのちょっと悲しい歴史があります。インド人が開いた食堂に黒人は入れませんでしたが、店の裏口から手渡すことはできたため、食器を使わない方法としてパンにカレーを入れて渡したことが起源といわれているのです(諸説あり)。しかし今ではインド系住民の多い第3の都市ダーバンの名物料理で、そのユニークさから海外でも大人気の料理となっています。