米国では新型コロナウイルス流行の沈静化に伴い、大手企業の最高経営責任者(CEO)の報酬が回復している。労働市場の逼迫(ひっぱく)により多くの労働者の賃金も上昇している中で、過去最高に達する勢いとなっている。公開企業データ分析会社マイログIQが提供するS&P500種指数構成企業の半数以上の報酬データをウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が分析したところ、S&P500構成企業のCEOが2021年に受け取った報酬の中央値は1420万ドル(約17億4100万円)と、前年の1340万ドルから増加した。ほとんどのCEOは報酬が11%以上増え、3分の1近くは25%以上増加した。一方、約4分の1は減った。うちS&P500構成企業のCEO報酬額で20年にトップだった給与計算・人材管理ソフトウエア会社ペイコム・ソフトウエアのチャド・リチソン氏は2億1100万ドルから約300万ドルに減少した。
米大手企業CEO報酬額、21年は過去最高に達する勢い
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