米国では新型コロナウイルス流行の沈静化に伴い、大手企業の最高経営責任者(CEO)の報酬が回復している。労働市場の逼迫(ひっぱく)により多くの労働者の賃金も上昇している中で、過去最高に達する勢いとなっている。  公開企業データ分析会社マイログIQが提供するS&P500種指数構成企業の半数以上の報酬データをウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が分析したところ、S&P500構成企業のCEOが2021年に受け取った報酬の中央値は1420万ドル(約17億4100万円)と、前年の1340万ドルから増加した。