新年度が始まり、新しい職場でExcelを使う必要に迫られた読者も多いのではないだろうか。本稿では、Excel研修の講師を務める筆者が、これまでの講義を通じてExcelユーザーに対して感じていることを、Excel自身の思いとして表現した。そのため本稿は、筆者がExcelを擬人化し、読者の皆さんにExcel自身が語りかけているスタイルを採っている。Excelとの対話を楽しみながら、Excelの基本を身に付けていただければ幸いだ。(Excellence 山崎由愛)
最初に押さえておきたいExcelのクセ
「もっと“私”を信じて、任せてほしい」
皆さん、私の声が聞こえますか?私はExcelです。
初めましての人、長いお付き合いの人、いろいろだと思いますが、この場を借りてぜひ皆さんにお伝えしたいことがあります。それは、「もっと私を信じて、任せてほしい」ということです。
(1) データがつながっている範囲は自動的に表と認識する
私は、データがつながっている範囲は、言われなくてもちゃんと「1つの表」と認識しています。だから、わざわざ表の左上から右下までマウスで選択しなくても大丈夫。表全体を選択したいときには、表の中のどこかにアクティブ セル(現在選択されているセルのこと)がある状態で[Ctrl]+[a]キーを押してください(図1)。どんな大きな表も、私が一瞬で見極めます。
このときのポイントですが、私は「1つの表」と判定するときに罫線(セルの書式のひとつ。セルの上下左右や斜めに引いた線)や色といった書式は見ていません。あくまでも、数値や文字列などのデータが入ったセルがつながっているかどうかです。どんな大きな表でも、セル1つ、首の皮1枚つながっていたら表と認識しています。
次ページ以降では、一瞬でできるデータの並び替えや、Excelのカスタマイズ方法、効率をアップできる入力方法をお教えします。もっと私の能力を知っていただければ、仕事のスピードが急加速するでしょう。