3月の米消費者物価指数(CPI)が前年比で40年ぶりの高い伸びを示したにもかかわらず、発表を受けて米国債の利回りが低下した。その理由は、CPIデータの一部に、インフレ圧力が和らぐ兆しが見えたためだ。トレードウェブによると、米10年債利回りは12日、前日の2.779%から一時2.678%まで低下した。それでも、2021年末時点の1.496%に比べればはるかに高い水準にある。米労働省によると、3月のCPIは前月比1.2%上昇。前年同月比では8.5%上昇し、40年ぶりの高い伸びを示した。その一方で、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIの上昇率は前月比0.3%と、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想の0.5%を下回り、利回りを押し下げる要因となった。
垣間見えたインフレ鈍化の兆し、米CPIで利回り低下
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