小型株集中投資で築いた資産をもとに、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした『投資をしながら自由に生きる』の著者が、最速で「お金と時間の自由」を得るための秘策を伝授! 最小限の時間で場所にも縛られず、極めて自由度が高い状態で仕事を楽しみしながら、経済的自由を謳歌するたった1つの方法を徹底指南する。
高収入でも自由になれない人
「いつまでたっても楽にならないのは所得が低いせいだ」
「毎月もう10万円だけ余分に使えるお金があればいいのに」
「年収が3倍になれば理想の人生を手にできるのに」
こんなふうに考えている人は、けっこう多いのではないでしょうか。会社員にアンケートをとると、その人のいまの年収にかかわらず、多くの人が「もう少しだけ給料が増えてくれれば問題が解決する」と答えます。
しかし、望むように給料が増えたとしても、「もう少しだけ給料が増えればいいのに」という気持ちがなくなることは、残念ながらないでしょう。世の中には高収入を得ながらも、「本当の自由」とは縁遠いライフスタイルを送っている人も多くいます。
そうした人たちの共通点は、次の2点です。
●収入が増えるにつれて支出も増える
医師や弁護士、外資系金融機関のエリート社員など、高収入で専門的な仕事をしている人が、これにあてはまるケースが多いです。
こうした人たちは、自分の仕事に誇りを持っています。また、「自分にしかできない仕事をしている」という自負心を持ち合わせていることが多いです。
医師としてたくさんの患者を診たり、弁護士としてたくさんの事案を取り扱ったりすれば、それに比例して収入が増えるでしょう。しかし、こうした属性の人は自分が働く手を止めると、収入も止まってしまいます。
たしかに労働単価は高いかもしれません。しかし、仕事を辞めるという選択肢を持ち合わせていません。また、こうした属性の人は収入が増えていくのに比例して、支出も増えていく傾向があります。
広いマンションに引っ越し、高級車を所有し、ブランド品を買い、高級レストランでの食事が増えるなど、第三者からみたら生活水準が高くて、うらやましがられるでしょう。しかし、こうした支出は「いまの快楽」としてはよくても、「未来をよくするため」の支出ではありません。
その結果、上がってしまった生活水準を維持するために、さらに仕事をして収入を保たなくてはいけなくなります。いつの間にか「所有しているものを維持するため」に、せっせと仕事を続けなければいけない状況に陥ってしまいます。
もちろん、高収入のほうが「お金の自由」を実現するのに有利であることは、間違いありません。しかし、それは増えた収入を「浪費」や「消費」ではなく、「投資」にまわした場合に限られます。
いまを楽しむためにお金を使うのは大事なことですが、「本当の自由」を得るには、まずは「浪費」ではなく「投資」に積極的にお金を使っていく必要があるのです。