入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした『投資をしながら自由に生きる』の著者が、最速で「お金と時間の自由」を得るための秘策を伝授。これは一般的に知られるFIREとは、まったく別の概念だ。FIRE達成者の多くは、ひと通り自由を味わうと暇を持て余して、結局は仕事をするようになりがち。そこで時間と場所に縛られない極めて自由度の高い仕事をしながら、経済的自由を謳歌するたった1つの方法を指南する。
お金と時間の自由を同時に手に入れる
【前回】からの続き
「お金と時間を上手に使って、いかに人生を楽しく過ごすか?」
大局的な見地に立ってみると、これこそが資本主義社会に生きる私たちに課せられた人生の命題ともいえるでしょう。
たくさんお金があっても、自由に使える時間がなければ、宝の持ち腐れになりかねません。逆にたくさん時間があっても、十分なお金がなければ、行動や選択に制限がかかって
しまいます。
お金と時間のどちらか一方だけたくさん持っていても、片方が不足していたとしたら、制限がかかった人生になってしまうでしょう。
たとえば、大学生の夏休みは時間がたくさんあるかもしれませんが、お金がなければ、あり余る時間を最大限に楽しむことはできません。旅行したくてもお金がない、街で見かけたレストランで食事をしたくてもお金がない。時間がどれだけあっても、お金がないことが原因で、選択肢の幅がかなり狭くなってしまいます。
一方、外資系金融機関に勤めるような多忙な会社員は、高所得で自由に使えるお金がたくさんあるかもしれません。しかし、仕事が忙しすぎてプライベートの時間がとれなければ、せっかくたくさん稼いでもお金を使う暇がありません。
毎日仕事に追われて人生を楽しむ時間の余裕がなければ、多くのお金を持っていても充実した人生とはいえないのではないでしょうか? そう考えると、人生を楽しく豊かにするためには、やはり「お金と時間の自由」を同時に手に入れる必要があります。
お金を未来のために使うことで、「お金の自由」に近づくという話をしましたが、これはお金だけに限った話ではありません。お金と同様に「時間」もいまの快楽ではなく、未来をよくするために使っていく必要があります。
テレビやYouTubeを見ながら1日中だらだらと過ごすのは、快適かもしれません。しかし、それが未来のあなたにとって、どれだけよい影響をもたらすでしょうか。未来の自分のために時間を使うのであれば、本を読んだり、投資の勉強をしたり、ビジネスをはじめたりと、より自己投資に時間を使ったほうがよいでしょう。
お金は一度失っても、また稼げば戻ってきます。しかし、一度失った時間は、二度と戻ってきません。
限られた時間をどう使うかは、お金の使い方以上に大切なのです。ぜひ一度自分の時間の使い方について考えてみてください。