株式投資で資産を築き、入社4年目の26歳でFIREを果たした『投資をしながら自由に生きる』の著者が、最速で「お金と時間の自由」を得るための方法を伝授する。その方法は、一般的なFIREとは、まったく別の概念だ。FIRE達成者の多くは、いずれ何らかの仕事をするようになる。ひと通り自由を味わうと暇を持て余してしまい、社会とのつながりを得るためにも、結局は仕事をするようになるのだ。ならば、最初から時間と場所に縛られない自由度の高い仕事をしつつ、経済的自由を謳歌する方法を選択するべき。本当の自由を最速で得るたった1つの方法、それは「投資×小さな起業」だ。
「お金の自由」と「時間の自由」
資産を増やそうと思ったら、やることは次の3つしかありません。
②支出を減らす
③資産を運用して利回りを増やす
世の中にあるお金に関する本は、この3つのいずれかに関する内容になっています。
この方程式をベースに考えると、理論上、次の状態になればお金は勝手に増えていくことになります。
収入 + 資産 × 利回り > 支出
「本当の自由」を手に入れた人の懐事情は、例外なくこの状態が成立しています。
会社員を続けていても、倹約的な生活をして支出を抑えることで、投資などの資産運用を一切せず、「お金の自由」を手にすることは可能です。
しかし、その方程式は、次のようなつつましい状態になります。
収入(ふつうの給料) > 支出(質素な生活)
医師や弁護士など専門的な職業で高収入を得ている人は、もう少し贅沢な暮らしをしても、次のようにお金に困らずに生きることができるでしょう。
収入(高収入) > 支出(贅沢な生活)
この2つの生き方でも「お金の自由」を得ることができるかもしれません。
しかし、この生き方の延長線上に「本当の自由」は存在しません。なぜなら、この生き方には決定的な欠陥があるからです。
「お金の自由」を維持するために働き続ける必要があるため、「時間の自由」を得ることができないのです。
支出をまかなうための収入を給料だけで得ていると、どれだけ頑張っても「時間の自由」を得ることはできません。本書で定義する「本当の自由」は、「お金の自由」だけでなく「時間の自由」も同時に手にしている状態です。
最終的には自分の時間をほとんど使わなくても、「収入>支出」が維持される状態にする必要があります。