小型株集中投資で築いた資産をもとに、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした『投資をしながら自由に生きる』の著者が、「お金と時間の自由」を最速で得るための秘策を伝授! 最小限の時間で場所にも縛られず、極めて自由度が高い状態で仕事を楽しみしながら、経済的自由を謳歌するたった1つの方法を徹底指南する。

【集中投資でFIREした元会社員が教える】高収入でもお金に縛られてしまう人の特徴イラスト:伊藤ハムスター

宝くじにあたっても
「本当の自由」は得られない

「ドリームジャンボ宝くじを買って1等賞金3億円があたった!」となったら、あなたは会社を辞めるでしょうか?

 残念ながら宝くじで高額当選したことによって、転落人生を歩むことになった人は想像以上に多いようです。

 アメリカの統計では、宝くじに高額当選した人の「7割以上が破産」「44%が5年以内に全額使い果たす」「9割の人が友人を失う」という悲しい調査結果も報告されています。

 これらは「お金の正しい扱い方」を知らないことが原因で起こることです。

 車を運転したことがない人が、いきなりF1カーを運転したら、高い確率で事故を起こしてしまうでしょう。資産家の家庭に生まれた子どもが、お金の正しい扱い方を知らないがために、親の資産を食い潰すことが多いのも同じ理由によるものです。

「億単位のお金があれば、理想の人生を実現できる」と思うかもしれませんが、本当に大事なことは億単位のお金を手にすることではなく、「お金の正しい扱い方」を理解したうえで、「お金が入ってくる仕組み」を手に入れることです。

 人は自分の器うつわ以上のお金を持ち続けることはできません。お金の正しい扱い方を理解しないまま大金を手にしても、遅かれ早かれ失ってしまうでしょう。

 他力本願や運任せでまとまったお金を得るのではなく、世の中の仕組みやお金の正しい扱い方を理解することが大事なのです。

 仮に宝くじや遺産相続で大金を手にしたとしても、お金の正しい扱い方は身につきません。たまたま手に入れた大金は、一度底をついたら、二度と自力で手にすることができないでしょう。

 しかし、お金の正しい扱い方を理解して、お金が入ってくる仕組みを構築することができれば、たとえお金がなくなったとしても、また再構築してお金を手に入れることができるでしょう。

 遠まわりのようですが、結局のところ地道にお金や投資の勉強をして、自分でしっかり運用していくことが「本当の自由」へのいちばんの近道なのです。