竹林の七賢と無為自然
当時の乱れた政情を避け、郊外の竹林の中に住み、自由で世俗を超越した議論(清談)を交わして有名になった七人の賢人が登場したのです。
この「竹林の七賢」と呼ばれた人々の論調は、荘子が説いた無為自然を基調としていました。
なお、荘子の無為自然説の祖となるのは老子です。
孔子と同世代の人物とされていますが、生没など詳細は不明です。
老荘思想は一般には道家と呼ばれました。
道家の思想と神仙思想や陰陽五行説が結びついて、東漢末に道教が生まれます。
中国では、儒教、仏教、道教が後に三教と呼ばれるようになりました。