老荘思想を読み解く書籍

 老荘思想については、神塚淑子『老子──〈道〉への回帰』(書物誕生あたらしい古典入門シリーズ、岩波書店)と中島隆博『荘子──鶏となって時を告げよ』(書物誕生あたらしい古典入門シリーズ、岩波書店)、および『荘子』(金谷治訳注、岩波文庫、全4冊)がお薦めです。

 中国の古典はどれも人気があり、日本人の書いた解説書がたくさん出版されていますが、学者がていねいに訳注をつけた「本物」を読むほうがはるかに勉強になると思います。

『哲学と宗教全史』では、哲学者、宗教家が熱く生きた3000年を、出没年付きカラー人物相関図・系図で紹介しました。

 僕は系図が大好きなので、「対立」「友人」などの人間関係マップも盛り込んでみたのでぜひご覧いただけたらと思います。

 

(本原稿は、13万部突破のロングセラー、出口治明著『哲学と宗教全史』からの抜粋です)