米動画配信大手ネットフリックスは19日、1-3月期(第1四半期)の世界の有料会員数が減少し、今春はさらに会員数が減る見通しであることを明らかにした。同社は競合サービスとの競争激化に直面しているほか、会員の間で横行するアカウント共有への対応に追われている。1-3月期の有料会員数は前四半期から20万人減少し、自社予想の250万人増を達成することができなかった。同社は4-6月期に世界の会員数が200万人減少するとの見通しを示している。これを受け、ネットフリックス株は引け後の時間外取引で25%余り急落。この日の通常取引終了時点で同社株は年初来40%安となっていた。ネットフリックスは会員間のパスワード共有とストリーミング配信の競争激化が「増収率の逆風」になっていると指摘。2億2200万世帯近い有料会員以外に、さらに1億世帯へサービスが共有され、共有数は米国とカナダだけでも3000万世帯に上るとの推計を示した。