米ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は自身への報酬を引き上げている。同氏とその側近らはゴールドマンの自家運用ファンドの利益の一部を受け取っている。このプランに詳しい関係者が明らかにした。この特典は向こう数年間で数億ドルになる可能性があり、このファンドの運用成績によっては個々の年間報酬の何倍にもなるという。こうした特典は株主のほか、この資金の出どころであるゴールドマンのファンドマネジャーの怒りを買うリスクがある。ウォール街の幹部は極めて裕福だ。ソロモン氏の昨年の報酬は3500万ドル(約45億1000万円)で、他の大手米銀のCEOと同水準だった。だがハイテク、暗号資産(仮想通貨)、NFT(非代替性トークン)で新たな財産が生み出されると、CEOたちの報酬が見劣りするようになってきた。