ExcelPhoto:PIXTA

「君、どれくらいExcelを使える?」と聞かれたときに、自信を持って「私は上級(中級・初級)レベルです」と答えられる人はどれくらいいるだろうか。また、Excelの講座を受けようとしたときなどに、ふと「自分はどのレベルを申し込むべきだろう」と悩んだことはないだろうか?Udemyのオンラインレッスンの他、企業でのExcel研修を多数行い、またExcel関連の著書も多い熊野整氏に「Excelの初級、中級、上級レベルとは?」という質問をぶつけてみた。

Excelのスキルが分からない

 オフィスでは多くの人が使っているExcel。そのスキルは人によってさまざまだ。

 Excelのスキルレベルを明確に定義しているものとしてはMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト。ExcelやWordなど、マイクロソフトのオフィス製品の利用資格を証明できる資格)があるが、この資格試験は「一般レベル」「上級レベル(エキスパート)」の2段階になっていて、世間でいうところの初級・中級・上級が指すものとはややズレている印象がある。

 何ができれば上級、何ができれば中級といったルールがはっきりと明確に決まっているわけではないのだが、私が研修を担当している企業でよく使われている区分と、具体的なスキルを紹介する。