電気自動車(EV)メーカー、米テスラが20日引け後に公表した1-3月期(第1四半期)決算は、利益が市場予想を大きく上り、四半期ベースで過去最高を更新した。決算発表を受けて、時間外取引で株価は4%余り急伸した。利益は32億ドル(1株当たり2.86ドル)で、前年同期の4億3800万ドル(同0.39ドル)から急増した。一時項目を調整したベースでは、1株利益が3.22ドルだった。売上高は81%増の186億ドル。ファクトセットがまとめた市場予想は、調整後の1株利益が2.26ドル、売上高が178億5000万ドルだった。テスラは投資家に宛てた書簡で「米オースティンと独ベルリン工場の生産ペースは、新拠点で多数の新製品や製造技術をうまく導入できるか、また現在も続いているサプライチェーン(供給網)に絡む問題に左右されるだろう」と指摘。その上で、工場での生産拡大は時間を要するとし、オースティンとベルリン工場も例外ではないとした。