米電気自動車(EV)大手テスラの業績は絶好調だ。なのに、なぜ積極的に値上げをしているのだろう。テスラが20日に発表した1-3月期(第1四半期)決算は、純利益が前期に続いて過去最高を更新し、アナリスト予想を大幅に上回った。納車台数は前期とさほど変わらないにもかかわらずだ。その理由は値上げと、資源価格が高騰している中でも材料費が予想外に上昇していないことにある。テスラ車の平均販売価格は約5万2200ドル(約670万円)と前期に比べて2.9%上昇したのに対し、平均コストは1.7%増の3万6500ドルだった。