トータルリターンは、
基準価額がどれだけ上下したのかを示す運用成績

 以下に紹介する7本のファンドでは、インベスターリターンとトータルリターンを比較できるようにしています。

 トータルリターンは、あらかじめ決められた一定の期間中に基準価額がどれだけ値上がり(値下がり)したのかを示す、対象ファンドそのものの運用成績です。

 両者を比較することで、特定の期間中におけるインベスターリターンがトータルリターンを下回っていることが確認された時は、その期間中に資金流出が生じた可能性が高いと推察していいでしょう。

 逆にインベスターリターンがトータルリターンを上回っている時は、その期間中に資金が安定して流入していたと想定できそうです。

 もうひとつ新たに加えた資金流出入のグラフは、追加設定によって新規資金が入ってきた額と、解約によって資金が流出した額との差し引きです。

 資金流出が長期的に続いている投資信託は、リターンにとってネガティブな要因と考えるべきで、この手の投資信託は買わないほうが無難です。