コロナ禍のリモートワークなど生活スタイルの変化により注目されたのが、資産形成に対する関心が高まったこと。特に、20~30代の若い人たちの間で、つみたてNISAの口座開設が急増した。そんな状況の中、つみたてNISA本の決定版ともいaえる『最新版 つみたてNISAはこの9本から選びなさい』(中野晴啓著、ダイヤモンド社)が3月16日に発売。本連載では、つみたてNISAを利用して長期投資や資産形成をしてみたいという人に向けて、失敗しないつみたてNISAの賢い選び方・買い方について、同書から抜粋して公開する。「つみたてNISAってなに?」という投資ビギナーの人でも大丈夫。基本的なところからわかりやすくお伝えしていくので、ぜひ、お付き合いください。
つみたてNISA=インデックスファンドの集合体
つみたてNISAの対象ファンドは、これまで何度も触れていますが、2021年10月25日時点で201本あります。
特に「指定インデックス投資信託」と呼ばれている、要はインデックスファンドの本数が全部で173本もあり、「つみたてNISA=インデックスファンドの集合体」といってもいい状態です。
しかし、金融庁の条件をクリアした投信ですら、今後の資産形成に役立ちそうな条件でスクリーニングをしたら、つみたてNISAの口座の1本だけで私が考える条件を満たしてくれるファンドは、たった9本しかありませんでした。
なぜ9本しかないのか?
その根拠を示しながら、以下にその9本をご紹介したいと思います。