3男1女全員を国内最難関の東京大学理科三類(医学部)に合格させた『東大に入るお金と時間の使い方』の著者・佐藤亮子ママ。生まれて間もない0歳の頃から、18歳の大学入学までを全力でサポートするため、「お金」も「時間」も惜しまなかった。受験でなにより貴重なのは「時間」。時間を最大限活用するためには「お金」を惜しまない。子どもの将来を決めるのは、親の「お金」と「時間」の使い方と断言する佐藤ママが、これまで語ってこなかった「東大とお金」について、その秘密を公開!

【子ども4人全員を東大理三に入れた母親が教える】わが子の集中力が劇的に高まる!とっておきの勉強法とは?

1教科15分の
短時間集中勉強法にトライ

本書冒頭の2~3ページにあるとおり、わが家の4人きょうだいは、それぞれ性格が違います。

たとえば、三男は小学生のころ、ちょっと集中力に欠けたところがあり、中学受験の勉強では私がさまざまな工夫をしました。

中学受験塾・浜学園の先生から「15分しか集中できていないので、勉強は1教科15分と短時間集中でやったほうがいい」とアドバイスをいただき、自宅での勉強を1教科15分にしました。

【子ども4人全員を東大理三に入れた母親が教える】わが子の集中力が劇的に高まる!とっておきの勉強法とは?キッチンタイマーを使って1教科15分の短時間集中勉強法を実践!(写真:著者提供)

私が1教科15分でやれそうな問題量を決め、キッチンタイマーを使って、国語・算数・理科・社会と1科目15分ずつ三男に解かせたのです。

15分経ってキッチンタイマーが鳴ったら、解答途中でも問題をとり上げて、次の科目に移ります。

とり上げた問題は、またやらなくてはならないので、三男は途中でとり上げられないように必死になって解きました。

この方法を続けたところ、だんだんと集中力が増してきて、2ヵ月くらい経ったころには、1~2時間は集中して勉強できるようになりました。

三男は灘中を受験する小6で、成績がよかったり悪かったりしました。

三男自身は気づいていなかったものの、それはすでに兄2人が灘中に通っていることをプレッシャーに感じていたからでした。

長男と次男は受験勉強で灘中の過去問を7~8年分解きましたが、三男にはもっと自信をつけさせなければならないと思い、19年分の過去問を4回くり返し解かせました。

受験前の11月中旬に3回目を解き終わった時点で、三男は強い自信を持つようになっていました。

三男が過去問を解き始めたとき、私は採点しながら「長男と次男に比べて、三男は筆圧が強い」ということに気づきました。

太く濃い字は消しゴムで消しにくいので、余計な手間も時間も使ってしまいます。

字を消し残すこともあり、それが計算ミスなどを誘発していたのです。

たくさんの過去問を時間を測りながら解いたり、少し時間を短めにして解いたりしているうちに、三男の筆圧は適正なものになりました。

時間を意識して急いで問題を解いているうちに、筆圧が下がったようなのです。

力を抜いてちょうどいい筆圧になると、計算ミスも減ってきて、成績も安定してきました。

これもタイマーを使った勉強法の副産物となったのです。

【POINT】⇛タイマーを使って短時間で問題を解かせて集中力を高めましょう