禅寺らしいシンプルな趣に心洗われる
建仁寺(京都府京都市東山区)

仏堂の天井に描かれた双龍図は息をのむ迫力仏堂の天井に描かれた双龍図は息をのむ迫力

 建仁寺は、禅の教えを伝える京都最古の禅寺です。中国で修業を重ねた僧侶、栄西が開いたこのお寺は、建立から800年以上過ぎた現在も多くの人々から親しまれています。境内には、かの有名な風神雷神図や仏堂の天井に描かれた双龍図など見どころが満載。いずれも基本的に撮影OKなうえ、境内には柵などが少なく自由に散策できるという、オープンな雰囲気も魅力です。

さまざまな角度から眺めたい潮音庭さまざまな角度から眺めたい潮音庭

 建仁寺では3つの個性豊かな庭園に出会えます。まずは、「○△□乃庭」。これらの図形は宇宙の根源的な形態を示し、禅の四大思想(地・水・火・風)を地(四角)、水(円)、火(三角)で象徴したもの。もうひとつは、「潮音庭」。周囲を建物に囲まれているため、中心に据えられた3つの石「三尊石」は、四方どこから見ても正面に見えるよう計算されているのだとか。そして、白川砂の砂紋に石塔や赤松、景石がバランスよく配された枯山水「大雄苑」。いずれも禅寺らしいシンプルな趣に心が浄化されるようです。

珍しい横開き仕様の御朱印帳があるのもユニーク珍しい横開き仕様の御朱印帳があるのもユニーク

 こちらのお寺に来たなら、ぜひ御朱印帳をゲットしましょう。風神雷神図が描かれたゴージャスなものや、双龍図がダイナミックに配されたもの、また、○△□がおしゃれにデザインされたモダンな1冊などバラエティも豊かなので、どれにしようか悩んでしまいます。

■建仁寺
・住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下ル 小松町584
・参拝時間・御朱印授与時間:10:00~16:30
・アクセス:京阪本線「祇園四条駅」から徒歩7分、または阪急京都線「京都河原町」駅から徒歩10分
・URL:https://www.kenninji.jp