本当に顧客本位の生命保険会社はどこか。特集『生保・損保・代理店の正念場』(全31回)の#2では、生保各社と日々付き合っている優良乗り合い代理店32社に、四つの観点で生保会社を“逆査定”してもらった。ベスト&ワーストランキングで上位に入る生保会社は?(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)
商品内容だけではなく吟味したい
生保会社は本当に顧客本位か?
日本にある生命保険会社は42社。それぞれが死亡や医療、がんなどの保障性商品から、外貨建てや変額などの貯蓄性商品まで、多種多様な商品を販売している。
その中から、自分に最適な商品を選ぶのは至難の業だ。そこで多くの人は、ファイナンシャルプランナーが評価する商品や、乗り合い代理店で薦められた2~3種類の商品の中から、自分に合った保険を選ぶことになるだろう。
それも有力な方法だが、もう一つ、持っておくべき重要な評価軸を提示しておきたい。それが、生保会社がどの程度、顧客本位の業務運営を実践しているかだ。
だが、これを一般の消費者が判断するのは困難だろう。生保会社の姿勢や内実は見えにくいし、普段から生保各社と接しているわけでもないからだ。
そこで、ダイヤモンド編集部は昨年に引き続き、普段から30社程度の生保会社の商品を取り扱う、乗り合い代理店にアンケートを実施した。
生保会社と乗り合い代理店は、商品を作る“メーカー”と、その商品を販売する“販社”という関係だ。日常業務を通して、生保各社が顧客のことを考え、最善の保険選びに資する施策を実践しているかどうか、保険業界内部の視点で評価してもらった。
アンケートに回答した代理店は、生命保険協会による業務品質評価基準で合格点を獲得した32社で、いわばメーカー側から査定を受け、認定された立場だ。今回、本誌ではその32社が生保会社を“逆査定”したわけだ。
早速次ページで、顧客本位の生保会社ベストランキング22社と、ワーストランキング24社の順位と点数を公開しよう。