働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行(2月9日発売)を記念して、本書の一部を特別に公開します。

「問題集をどんどん進めて、復習しない」資格試験に落ちる人の悪習慣Photo: Adobe Stock

資格試験の最強勉強法とは?

 本日は「試験6か月前」における勉強のポイントを解説します。学習を開始する「試験6か月前」と、本番に向けて追い込みをかける「試験2週間前」では意識すべきことがまったく違います。宅建士試験に限らず、ほとんどの資格試験にも同じことが言えますので、ぜひ参考にしてください。

 私が合格してきた国家資格については、おおむね試験日の6か月前くらいから学習を開始すれば、働きながらでも合格レベルに達することが可能です。

大切なのは「覚える」よりも「忘れない」

 受験生には「とりあえず全分野を1周終わらせよう」という心理が働くので、どんどん先に進みがちです。悪いことではありませんが、復習をおろそかにすると、「覚えたことをすべて忘れる」はめになります。

 また、分野ごとに学習を進めていると、次の分野に移った瞬間に前の分野の復習をおろそかにする人もよくいますが、これも絶対にやめましょう。

 私のように勉強が苦手な人の場合、勉強したところを復習せずに放置すると1か月後には完全に忘れています。するとモチベーションが一気に下がり、勉強するのが嫌になりますので、絶対に阻止しなければなりません。
※関連記事『「資格試験に落ちる人」がやりがちなゴールデンウィークの悪習慣』

 ちなみに、何度も問題集を繰り返し復習していると、思い出す速度が速くなっていくので時間もかからなくなります。

 ただ、問題の正誤を確認するだけだと、過去問を「点」で追っているだけになるので、本番で合格点に届かないかもしれません。

 過去問だけでなく、「周辺知識」も一緒に復習しましょう。これが合否を分けます。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)